この監督さんの作品、TVドラマも含め、結構見てますが、
この映画、これまでの作品とは相当異なるテーストの映画でした。
監督さん得意のギャグの部分もあるものの、全体的に暗いです。
元やくざ(阿部寛)と元風俗嬢(中谷美紀)の夫婦。
無口な夫は、気に入らないことがあると、すぐに、ちゃぶ台をひっくり返す。
公開当時、このシーンを売りに、TVCMも打たれていたが、
この”ちゃぶ台ひっくり返し”が唯一のギャグで、それ以外は結構深刻な物語。
二人が結ばれた経緯、
なぜこんな男と結婚したのか?
なぜ夫は、ヒモになったのか?
なぜ夫は、”ひっくり返すのか”
がわかるにつれ、この”ちゃぶ台ひっくり返し”の
とんでも夫も多少善人に思えてくるものの、
結婚当初の気持ちはどこへ行ってしまったの?
と、憤慨、
でも、こういう夫婦の形もあるのかと?
いやいや、やっぱりだめでしょうと、
こんな感じで考えさせるのがこの映画。
でも、だめな他人には、見ていられないかも。
後味 ★★
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